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トップレス抗議で世界に衝撃を与えたフェミニスト活動団体「FEMEN」の共同創設者、オクサナ・シャチコ。社会不安と政治的緊張を抱えるウクライナに生まれ、花冠とメッセージを記した裸身で闘い続け、31年の短い生涯を革命に捧げた。本作はその実話に着想を得た物語。
監督は『スラローム 少女の凍てつく心』で注目を集め、第73回カンヌ国際映画祭選出、第47回セザール賞二部門にノミネートされるなど国際的に高い評価を得たシャルレーヌ・ファヴィエ。主演は本作が映画初主演となるウクライナ出身のアルビーナ・コルジ。ロシアによる侵攻下、Zoomオーディションで抜擢された。停電やミサイル警報でオーディションが中断されることもある困難な状況のなかでも、ウクライナ俳優の起用にこだわり続けたキャスティングは、映画に一層の真実味を与え、説得力をもたらしている。
オクサナを単に英雄としてではなく、迷い、傷つき、立ち上がり続けた“ひとりの人間”として描き、芸術と抵抗のあいだで生きた彼女の軌跡をとおして、自由とは何か、闘うとはどういうことかを観る者に問いかける、いまの時代にこそ観るべき作品が誕生した。

Story

2002年、ウクライナ西部フメリニツキー。
オクサナはアルコール依存症の父とそれを献身的に支える母と暮らし、イコン画を描いて家計を支えていたが、教会からの不当な扱いや男尊女卑が根深い社会の理不尽に耐えきれず、家を飛び出す。
2008年、街頭討論で出会った仲間たちとともにフェミニスト活動団体「FEMEN」を結成。医療過誤による女性患者の死への抗議を皮切りに活動を拡大させる。
2009年、首都キーウでセックスツーリズム撲滅を訴える中、オクサナは注目を集めるため上半身を脱ぎ、身体を「戦闘服」として使う表現にたどり着く。
やがて活動は国境を越え、2011年にはベラルーシ・ミンスクでアレクサンドル・ルカシェンコ政権に抗議し拘束と拷問を受け、モスクワではウラジーミル・プーチンヘの抗議で重傷を負う。
FEMENへの監視と弾圧が激化するなか、オクサナは政治難民としてパリへ逃れる決断を迫られていく……。