ジョディ・フォスター、知性をまとう精神分析医に。極上のフレンチ・ミステリー!
Vie Privée
2026.7/24fri

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Introduction

イントロダクション

Festival de Cannes 2025 — Cannes Première

第78回カンヌ国際映画祭 正式出品作品

(アウト・オブ・コンペティション部門)

精神分析医を演じるジョディ・フォスター 精神分析医を演じるジョディ・フォスター

ジョディ・フォスターが全編フランス語で仕掛ける、
“精神分析”という名のミステリー。

『告発の行方』(88)、『羊たちの沈黙』(91)で2度アカデミー賞主演女優賞に輝いたジョディ・フォスターの最新作は、ジョディ念願のフランス映画初主演作!

全編流暢なフランス語で演じて新境地を魅せるジョディを囲んで、名優ダニエル・オートゥイユ、才人マチュー・アマルリックほか、フランスを代表する実力派俳優たちが集結!監督は、レア・セドゥ主演の『美しき棘』(10)、ナタリー・ポートマン主演の『プラネタリウム』などでフランス映画界のソフィア・コッポラとも称されるレベッカ・ズロトヴスキ。知的かつユーモアの効いた大人のスリリングな物語を編み上げた。

患者の心の奥底に踏み込んできた精神分析医が対峙する、自身の未知なる領域(プライベート)とは――。
先の読めない極上の心理サスペンスが誕生した。

Story

ストーリー
リリアン(ジョディ・フォスター) リリアン(ジョディ・フォスター)

Le secret se cache dans l’intimité.

その死は、事故か。
それとも――
事件の鍵は患者の
“プライベート”にある。

パリで活躍するアメリカ人精神分析医・リリアンは、長年診てきた患者ポーラの突然の死を知らされる。診察の中でその兆候は見られず、ポーラの死は殺人ではないかと疑い始める。

一方、突然涙が溢れ出る異変に悩まされるようになったリリアンは、やむをえず眼科医の元夫ガブリエルを訪ねる。元夫を巻き込みながら探偵まがいの捜査に乗り出したリリアンは、やがて危うい真相へと踏み込んでいく――。

Director’s Note

ディレクターズ・ノート
監督 レベッカ・ズロトヴスキ

Rebecca Zlotowski

レベッカ・ズロトヴスキ

監督

1980年生まれ、フランス出身の映画監督・脚本家。パリの名門映画学校ラ・フェミスで学び、在学中から脚本家として才能を発揮する。長編デビュー作『美しき棘』(2010)は第63回カンヌ国際映画祭の監督週間部門に出品され、高い評価を獲得。ルイ・デリュック賞で新人作品賞を受賞。続く『グランド・セントラル』(2013)は同映画祭「ある視点」部門に出品されフランソワ・シャレ賞を受賞、国際的な注目を集めた。その後も、『プラネタリウム』(2016)、『わがままなヴァカンス 裸の女神』(2019)など、女性の欲望やアイデンティティ、ユダヤ的ルーツ、無意識の領域といったテーマを、知的かつ遊び心ある語り口で描き、現代フランス映画界を代表する作家の一人として、国内外で高い評価を受けている。

人にはインティマシーと呼ばれるプライベートな領域があり、個人が知る自分と他人から見た印象にはギャップがあるものです。もちろんインティマシーの対極である仕事や社会でみせる顔にも実は人間の多くの矛盾が絡み合って存在しています。

昔からの知人であるアンヌ・ベレストが、一本の脚本を持ちこんでくれました。タイトルは『リリアン・シュタイナー』。主人公は同名の精神分析医で、物語は自殺したひとりの女性患者をめぐって展開します。

早い段階で、この精神分析医の人物像がはっきりと見えてきました。彼女は担当患者の死に強い責任を感じ、かつての夫を巻き込んで、もしかすると殺人だったのではないかと、真相を探り始めるのです。

主人公リリアンを体現できるのは誰か、私の中で自然に思い浮かんだのが、ジョディ・フォスターでした。待ち焦がれていた出会いです。というのも、私の初の長編監督作『美しき棘』(2010)の制作時に、レア・セドゥの母親役を彼女にオファーしたいと思いましたが、その出会いは実現しませんでした。

今回は、彼女の完璧なフランス語とアメリカ人としてのバックグラウンドが、この映画の中で交わされる言葉のニュアンスに豊かな奥行きをもたらしてくれると感じました。

しかも、ジョディは顔の表情だけで、思考の動き、真実に気づく過程を的確に表現できる俳優です。彼女ほどのハイレベルを私は他に知りません。カメラは、彼女の知性が高速で、めまぐるしく思考するさまを、そのまま捉えています。

そして忘れてはならない重要な存在がダニエル・オートゥイユです。本来、出会うはずのない二大陸を代表する二人が、スクリーン上で出会うという、映画ならではのカップルをジョディとともに出現させました。

この二人が演じる姿に私は一瞬にして胸を打たれました。常に穏やかさに満ち、知性に裏打ちされた演技、そして二人の間に感じられる明らかな信頼関係、その様子はまるでそれぞれの輝かしいフィルモグラフィーが、対話を交わしているかのようでした。それはまさに映画の醍醐味なのです。

Cast

キャスト
ジョディ・フォスター

as Lilian

ジョディ・フォスター

リリアン

1962年11月19日、アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。3歳でCMに出演し、テレビ、映画に出演。13歳で出演した『タクシードライバー』(76)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、天才少女として注目を集める。『告発の行方』(88)と『羊たちの沈黙』(91)で2度アカデミー主演女優賞を受賞し、知的な演技派として確固たる地位を築く。『リトルマン・テイト』(91)で映画監督デビュー。他の主な出演作に『パニック・ルーム』(02)、『フライトプラン』(05)、『ブレイブ・ワン』(07/製作総指揮も)、『おとなのけんか』(11)、『モーリタニアン 黒塗りの記録』(21)ほか。

ダニエル・オートゥイユ

as Gabriel

ダニエル・オートゥイユ

ガブリエル

1950年1月24日、アルジェリア・アルジェ生まれ。幼少期より舞台に立ち、70年にパリで本格的に演劇を学び、国立民衆劇団の一員として活躍。コメディ映画『ザ・カンニング[IQ=0]』(80)の大ヒットで注目を浴び、『愛と宿命の泉PartⅠ/フロレット家のジャン』(86)でセザール賞主演男優賞、英国アカデミー賞助演男優賞を受賞し、実力演技派の地位を固める。他の主な出演作に、『愛を弾く女』(92/ヨーロッパ映画賞男優賞受賞)や『王妃マルゴ』(94)、『八日目』(96/カンヌ国際映画祭男優賞受賞)、『橋の上の娘』(99/セザール賞主演男優賞受賞)、『あるいは裏切りという名の犬』(04)、『隠された記憶』(05/ヨーロッパ映画賞男優賞受賞)など。

ヴィルジニー・エフィラ

as Paula

ヴィルジニー・エフィラ

ポーラ

1977年5月5日、ベルギー生まれ。ブリュッセルの演技学校INSAS(国立高等舞台芸術学校)と王立音楽院で演技を学ぶ。これまでの主な出演作に、『年下のカレ』(13)、『おとなの恋の測り方』(16)、『エル ELLE』(16)、『ヴィクトリア』(16)、『愛欲のセラピー』(19)など。ポール・ヴァー・ホーヴェン監督の『ベネデッタ』(21)でセザール賞主演女優賞にノミネート。さらに『パリの記憶』(22/日本劇場未公開)では、セザール賞最優秀女優賞を受賞した。濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』(26)にも主演、カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した。

マチュー・アマルリック

as Simon

マチュー・アマルリック

シモン

1965年10月25日、フランス、オー=ド=セーヌ県生まれ。『月の寵児たち』(84)で映画初出演。『そして僕は恋をする』(96)でセザール賞有望若手男優賞を受賞。スティーブン・スピルバーグの『ミュンヘン』(05)、アカデミー賞4部門ノミネートの『潜水服は蝶の夢を見る』(07)、『007 慰めの報酬』(08)など国際的に活躍する。他の出演作に『クリスマス・ストーリー』(08)『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)、『ダゲレオタイプの女』(16)、『永遠の門 ゴッホの見た未来』(18)など。『スープをお飲み』(97)で監督デビューも果たした。

ヴァンサン・ラコスト

as Julien

ヴァンサン・ラコスト

ジュリアン

1993年7月3日、フランス・パリ生まれ。15歳の時に『いかしたガキども』(09)で俳優デビューし、リュミエール賞・有望若手男優賞を受賞、セザール賞・有望若手男優賞にノミネート。他の主な出演作に『スカイラブ』(11)、『カミーユ、恋はふたたび』(12)、『ヒポクラテス』(14/セザール賞、及びリュミエール賞で主演男優賞にノミネート)、『EDEN/エデン』(14)、東京国際映画祭でグランプリ&最優秀脚本賞を受賞した『アマンダと僕』(18/セザール賞・主演男優賞ノミネート)、『ソーリー・エンジェル』(18)、『今宵、212号室で』(19)、『幻滅』(22)など。

ルアナ・バイラミ

as Valérie

ルアナ・バイラミ

ヴァレリー

2001年3月14日、コソボ共和国出身。TV映画「Adèle’s Choice」(11)で俳優デビュー。カンヌ国際映画祭で脚本賞、及びクィアパルム賞を受賞した『燃ゆる女の肖像』(19)で国際的な注目を集める。他の出演作に、『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』(19)、ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作『あのこと』(22)、『カメラを止めるな!』をフランスでリメイクした『キャメラを止めるな!』(22)など。2020年には『La colline où rugissent les lionnes』で監督デビュー。2023年の東京国際映画祭ユース部門に監督長編第2作『私たちの世界』を出品。

フレデリック・ワイズマン

as Goldstein

フレデリック・ワイズマン

ゴールドシュタイン

1930年1月1日、アメリカ・ボストン生まれ。アメリカ・ドキュメンタリー映画界の巨匠として知られる。ほぼ全ての作品でプロデュース・撮影・編集を数人のスタッフとともに自ら担当する制作スタイルを貫き、米国の刑務所や病院、高校といった組織の構造に鋭く切り込むドキュメンタリーを数多く発表する。「コメディ・フランセーズ 演じられた愛」(96)、「パリ・オペラ座のすべて」(09)、「ニューヨーク、ジャクソン・ハイツへようこそ」(15)、「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」(17)、「ボストン市庁舎」(20)、「至福のレストラン 三つ星トロワグロ」(23)など。16年にはアカデミー賞の名誉賞を受賞。