THE END(ジ・エンド)

12/12Fri. ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開


ティルダ・スウィントン主演&プロデュース!アカデミー賞ノミネート監督が送る終末ミュージカル

TRAILER

INTRODUCTION

そこは“家族”の安全地帯
ある日訪れた”招かれざる客“が
均衡を乱していく――
環境破壊によって地球に人が住めなくなって25年。母、父、息子の3人は、母の親友と医者、執事とともに豪奢な地下シェルターで暮らしていた。祝祭日を大切にし、日々儀式的なルーティーンを過ごすことで“希望”と“日常らしさ”を必死に保とうとしている。しかし、ある日、見知らぬ少女がシェルターに現れ、彼らの日常は一変する。外の世界を知らない世間知らずの息子は、外の世界を知る来訪者に心を奪われる。そして、家族をつなぎとめていた繊細な絆が急激にほころび始め、長く抑え込んできた後悔や憤りが一家の均衡を乱しはじめる――。
アカデミー賞®ノミネート監督
ジョシュア・オッペンハイマーが贈る
世界の終焉と人間の“真実”を
抉り出すミュージカル
長編デビュー作『アクト・オブ・キリング』でアカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたジョシュア・オッペンハイマーが、かつて富を享受した者が終末の世界で生き延びる様を通して我々が生きる世界に警鐘を鳴らす本作。長編2作目の『ルック・オブ・サイレンス』に続く作品を模索する中で、初の長編フィクション作品として本作を紡いだ。母親役には、本作のプロデューサーも務めるアカデミー賞®受賞女優ティルダ・スウィントン、父親役にマイケル・シャノン、息子役をジョージ・マッケイがそれぞれ演じ、劇中で美しい歌声を披露している。
家族の歌声は“真実”なのか、自らをも“欺く”ものなのか――。本作は、そう遠くない未来を描いた“おとぎ話”である。

STORY

環境破壊により地表が居住不可能となってから25年。裕福な一家——母、父、そして20歳の息子——は、改装された塩抗の奥深くにある豪華な地下シェルターで、数人の仲間と共に隔離生活を送っていた。仲間とは、母の旧友、 老齢の執事、そして医師。地下で半生を過ごしている息子は、見たことのない外の世界を体験したいと切望し、歴史上の出来事や場所の縮尺模型を作り続けている。

家族は規則正しい生活を送っている。安全訓練、屋内プールでのフィットネス、地下壕と小さな前哨基地の維持管理、母が持ち込んだ美術品の管理などが日常業務だ。また季節の移ろいを表現するため地下壕の装飾にも手を抜かない。母は全てを完璧に見せようと執着し、装飾やレイアウトの細部にまでこだわる。息子は父の回顧録執筆を手伝っている。母の友人は息子に、自分の息子が癌で病に伏せたため、地下シェルターでは生き延びられなかっただろうと語る。息子は孤独と、世界を体験したいという渇望に苛まれている。

一行はある日、坑道で意識を失った少女を発見し、どうやってこの場所を見つけたのか尋問するため連れ帰る。少女は人間が住めない地表の様子を語り、家族が川を渡ろうとして死に、自分だけが生き残ったと告白する。その後、彼女はトラウマに苛まれる。一行は少女を地表へ追い返すことに決めるが、少女は逃げ出し、地下壕を駆け抜けて彼らをかわす。彼らは致し方なく、少女を地下シェルターに迎え入れることを決断する。

少女は地下シェルターでの生活に適応するのに苦労する。母親は少女を疑い、父親に懸念を口にすると同時に、少女に彼らの生活について教え、彼女について探りを入れる。その間に、少女と息子は徐々に絆を深めていく…。

CAST&STAFF

母親:ティルダ・スウィントン
Mother:Tilda Swinton
息子:ジョージ・マッケイ
Son:George MacKay
少女:モーゼス・イングラム
Girl:Moses Ingram
父親:マイケル・シャノン
Father:Michael Shannon
監督・共同脚本:
ジョシュア・オッペンハイマー
Directed & Written
by Joshua Oppenheimer
母親:ティルダ・スウィントン
Mother:Tilda Swinton
1960年11月5日生まれ、イギリス・ロンドン出身。
ケンブリッジ大学時代に演劇を始め、卒業後に1年間、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属する。86年、デレク・ジャーマン監督の実験映画『カラヴァッジオ』でキャリアをスタートさせジャーマンの遺作まで彼の作品に出演を続ける。『エドワードⅡ』(91/デレク・ジャーマン監督)でベネチア国際映画祭の女優賞を受賞、『ザ・ビーチ』(00/ダニー・ボイル監督)、『コンスタンティン』(07/フランシス・ローレンス監督)などハリウッド作品への出演を経て、『フィクサー』(07/トニー・ギルロイ監督)での演技でアカデミー賞®助演女優賞を受賞。ウェス・アンダーソン、ジム・ジャームッシュ、ルカ・グァダニーノなどの著名な監督と仕事をし、複雑でしばしば両性具有的なキャラクターを演じている。主な出演作品に『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08/デヴィッド・フィンチャー監督)、『少年は残酷な弓を射る』(11/リン・ラムジー監督)『ムーンライズ・キングダム』(12/ウェス・アンダーソン監督)、『デッド・ドント・ダイ』(19/ジム・ジャームッシュ監督)、『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』(24/ペドロ・アルモドバル監督)など。また、キャリアを通じて数々の栄誉を受けており、13年にはニューヨーク近代美術館による特別トリビュート、20年には英国映画協会フェローシップと生涯功労賞ゴールデン・ライオン、25年には名誉金熊賞を受賞している。
息子:ジョージ・マッケイ
Son:George MacKay
1992年3月13日生まれ、イギリス・ロンドン出身。
『ピーター・パン』(03/P・J・ホーガン監督)でキャリアをスタートさせた。“The Boys Are Back”(09)で、英インディペンデント映画賞(BIFA)有望新人賞とロンドン映画批評家協会賞若手俳優賞にノミネートされる。14年にはウェールズの炭鉱労働者とLGBTQの若者たちとの感動的な実話『パレードへようこそ』(マシュー・ウォーチャス監督)に出演。同年のベルリン国際映画祭シューティングスター賞を受賞し話題となる。『はじまりの旅』(16/マット・ロス監督)でヴィゴ・モーテンセンと共演し、17年のカンヌ国際映画祭で若手俳優に贈られるショパール・トロフィーを受賞。英国の戦争ドラマ「兵士ピースフル」(12/パット・オコナー監督)、恋愛映画『わたしは生きていける』(13/ケヴィン・マクドナルド監督)、BAFTAスコットランド賞を受賞した“For Those in Peril”(13/ポール・ライト監督)、『マローボーン家の掟』(17/セルヒオ・G・サンチェス監督)で主演を務めた。戦争映画『1917 命をかけた伝令』(19/サム・メンデス監督)での主演で広く認知され、『FEMME フェム』(23/サム・H・フリーマン監督、ン・チュンピン監督)での演技で英国インディペンデント映画賞を受賞した。21年は『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』(ジャスティン・カーゼル監督)に主演、近年では「ミュンヘン:戦火燃ゆる前に」(21)、「アイ・ケイム・バイ」(22)と続けてNetflix作品で主演をつとめている。
少女:モーゼス・イングラム
Girl:Moses Ingram
1994年2月6日生まれ、アメリカ・メリーランド州ボルチモア出身。
Netflixのミニシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」(20)でジョリーン役を演じたことで注目を集め、プライムタイム・エミー賞 限定シリーズ・アンソロジーシリーズ・映画部門 優秀助演女優賞にノミネートされた。21年には“The Same Storm”(ピーター・ヘッジズ監督)でスクリーンデビューを果たし、Disney+ミニシリーズ「オビ=ワン・ケノービ」(22)でレヴァ・セヴァンダー/第三の姉妹を演じブラックリール賞の助演女優賞を受賞。その他の主な出演作品に『マクベス』(21/ジョエル・コーエン監督)、『アンビュランス』(22/マイケル・ベイ監督)、A24の“All Dirt Roads Taste of Salt”(23/レイヴン・ジャクソン監督)などがある。
父親:マイケル・シャノン
Father:Michael Shannon
1974年8月7日生まれ、アメリカ・ケンタッキー州レキシントン出身。
シカゴで舞台役者としてキャリアをスタートさせ、劇団「ステッペン・ウルフ」などに所属する。93年『恋はデジャ・ブ』(ハロルド・ライミス監督)で映画デビュー。『バニラ・スカイ』(01/キャメロン・クロウ監督)、『8 Mile』(02/カーティス・ハンソン監督)、『バッドボーイズ2バッド』(03/マイケル・ベイ監督)などの話題作に出演する。『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』(08/サム・メンデス監督)と『ノクターナル・アニマルズ』(16/トム・フォード監督)での演技が評価され、アカデミー助演男優賞®に2度ノミネートされた。ジェフ・ニコルズ監督とは頻繁に仕事をしており、“Shotgun Stories”(07)、『テイク・シェルター』(11)、『MUD -マッド-』(12)、「ミッドナイト・スペシャル」(16)、『ラビング 愛という名前のふたり』(16)、『ザ・バイクライダーズ』(23)と全作品に出演している。DCエクステンデッド・ユニバース作品『マン・オブ・スティール』(13/ザック・スナイダー監督)と『ザ・フラッシュ』(23/アンディ・ムスキエティ監督)ではゾッド将軍を演じた。近年のその他の出演作品に『シェイプ・オブ・ウォーター』(17/ギレルモ・デル・トロ監督)、『エジソンズ・ゲーム』(17/アルフォンソ・ゴメス=レホン監督)、『ホース・ソルジャー』(18/ニコライ・フルシー監督)、『アムステルダム』(22/デヴィッド・O・ラッセル監督)、『ザ・バイクライダーズ』(23/ジェフ・ニコルズ監督)などがある。
監督・共同脚本:
ジョシュア・オッペンハイマー
Directed & Written
by Joshua Oppenheimer
1974年9月23日生まれ、アメリカ・テキサス州オースティン出身。
95年より短編を撮り始め、12年に1965年から翌年にかけてインドネシアで起きた「共産主義者」の大規模な虐殺を扱った長編デビュー作のドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』でアカデミー賞®にノミネートされ、さらに13年にはガーディアン紙 と Sight and Sound Film Poll から「年間最優秀映画」に選出され、ヨーロッパ映画賞、英国アカデミー賞(BAFTA)、アジア・パシフィック・スクリーン・アワード、ベルリン国際映画祭観客賞、ガーディアン最優秀映画賞を含む72の賞を受賞し注目を集める。14年には前作の姉妹編ともいえる、加害者側にカメラを向けて撮り上げた『ルック・オブ・サイレンス』を監督、再びアカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にノミネートされ、ベネチア国際映画祭では審査員賞をはじめとする5つの賞に輝く。本作が最新作で、初の長編フィクション作品となる。

COMMENT

世界の終わりとは一体どんなものなのか?
愛する人と共に生き延びることは可能なのか?
そして、世界が終わる時、私たちは何を最も大切にするのか?

これらの問いが、この映画をつくる出発点となりました。

私たちの文明は、自らを支えてきた基盤を急速に破壊しつつあり、
私たちは人類の歴史上かつてないほどの絶滅の危機にさらされています。

この映画を通して、私はその恐怖に向き合い、悲しみを抱え、
そして人生のかけがえのなさを祝い、
私たちが今、直面している喪失に取り組みたいと願いました。

『THE END(ジ・エンド)』は激しく心を打つ叙事詩であり、
愛と家族と終焉についての物語です

— ジョシュア・オッペンハイマー